2026年5月29日(金)、本日の観測ログです。
昨夜(日本時間21:30)、注目のPCEデフレーターが発表されました。結果は前月比+0.4%(予想+0.5%で下振れ)・前年比+3.8%(予想通り)。一見ポジティブに見えますが、コアPCEが3.3%と2023年10月以来の最高水準に達しており、市場は「FRBは2026年中に利下げできない」という判断を下しました。BTCは昨日の$73,000台からさらに下落し、本日は$72,714付近と4月13日以来の安値を更新しています。ETF流出$733M・デリバティブ清算$900M超という週末前の厳しい状況を、今日は正直に整理します。
📊 まず全体の基準:ビットコイン(BTC)
PCEコア3.3%という数字が「2026年中の利下げ」という期待を完全に消し去りました。CME FedWatchでは6月17日FOMCでの据え置き確率が98.9%に達しており、市場の見方は「高金利がさらに長期化する」という方向で固まっています。これがETF流出$733M・デリバティブ清算$900M超という形で売り圧力を生み出しています。
ただし注目すべき点もあります。月次PCEは+0.4%と予想+0.5%を下回っており、「インフレの伸びは鈍化している」という事実はあります。Allianz チーフエコノミストのモハメド・エル-エリアン氏は「今日の経済データ全体は市場コンセンサスとほぼ一致しており、大きな変化をもたらすものではない」と述べており、過度な悲観も禁物です。
- 【良い点】月次+0.4%は予想+0.5%を下回った。インフレの「伸び」は鈍化している
- 【悪い点】コアPCE年率3.3%は2023年10月以来最高。FRB目標2%の約1.65倍
- 【市場の判断】コアの高さを重視→利下げ確率ほぼゼロ→BTCに売り圧力
- 【長期の観点】原油下落・イラン和平が進めば、次回6月PCEで改善する可能性
📋 今週の振り返り(5月26〜29日)
| 日付 | イベント | BTCの反応 |
|---|---|---|
| 5/26(火) | メモリアルデー明け・Fetch.ai AIエージェント基盤リリース・FET+9.34% | $77,292でスタート |
| 5/27(水) | CoinShares $2.54B累計流出・Galaxy Digital成立確率75%引き上げ | $76,054まで下押し |
| 5/28(木) | 米イラン和平覚書大筋合意・S&P500史上最高値・原油▼5% | $74,332→$72,868と逆説的下落 |
| 5/29(金) | PCEコア3.3%(最高水準)・利下げ確率ほぼゼロ・ETF流出$733M | $72,714と4月13日以来安値 |
📰 本日の重要ニュース
4月PCEデフレーターは前月比+0.4%(予想+0.5%で下振れ)・前年比+3.8%(予想通り)。コアPCEは3.3%と2023年10月以来最高水準に達しました。Kobeissi Letterは「FRBの最重要インフレ指標がターゲットの約1.65倍。利下げはほぼ不可能」と分析。CME FedWatchでは6月17日FOMCでの据え置き確率が98.9%に達し、2026年中の利下げ期待はほぼ消滅しました。
PCE発表後にBTC ETFから$733Mが流出し、デリバティブ市場では$900M超の清算が発生しました。Coinbaseは「ETF需要が『高リスク』ゾーンに入った。スポット購入が弱まり市場は売り圧力に脆弱」と分析。BTCは$72,868と4月13日以来の安値を記録し、Q1 GDP速報値も+1.6%と予想+2.0%を下回る結果でした。
イラン和平進展により議会のリソースがCLARITY Act審議に向きやすくなるという副次的効果が期待されています。Galaxy Digital成立確率75%・Polymarket 72%という状況は変わらず、ホワイトハウスの「7月4日署名」目標に向けた倫理条項交渉が来週も継続します。Citi「成立後BTC $143,000・ETF $15B流入」という試算も維持されており、長期的な構造は変わっていません。
CoinGeckoのデータでFETは7日間で+24.9%と、BTCの同期間の下落に対して際立った相対的強さを示しています。Fetch.aiのAIエージェントローンチパッドリリース(5/23)・Binanceでの取引所供給量急減という構造的な需給タイト化が継続しており、CLARITY Act成立後のAIエージェント産業という長期的な期待が価格を支えています。
🤖 主要AIコイン 3銘柄の現状
BTCが4月13日以来の安値を更新する中、FETはCoinbase $0.2076と$0.20サポートを守りながら推移しています。7日間+24.9%という数字はBTCの同期間▼約5%と比較すると圧倒的な相対的強さです。AIエージェントローンチパッドリリース・Binanceでの取引所供給量急減・38クジラの継続的な買い増しという構造的なサポートが機能しています。
CoinLoreのテクニカル分析では上値バンドが$0.2545・下値バンドが$0.1746で、現在は上値バンドに近い水準で推移しており、$0.20のサポートを守れている間は上昇バイアスが維持されています。
BTCの下落に連れて$2.00の心理的節目付近での推移が続いています。Grayscale AIファンド22%組み入れ・90日間クジラ蓄積$19M超という構造的サポートは変わらず。来週CLARITY Act交渉が進展すれば、AIセクター全体への資金流入という形でRENDERへの追い風が来る可能性があります。
CoinDCXの分析でRSIが35.88と売られすぎ水準に近づいており、短期的な反発が起きやすいゾーンに入っています。MACDは若干上向きに転じてきており、底打ちのサインが出始めています。GrayscaleのETF申請SEC決定(8月)まで約3ヶ月を切り、長期的な機関的期待は変わっていません。
- FET:7日間+24.9%・BTC比で圧倒的に強い・$0.20週末維持確認が最重要
- RENDER:$1.90〜$2.00付近・Grayscale組み入れが底支え
- TAO:RSI 35.88と売られすぎ接近・MACD微上向き・底打ちサイン点灯
- 共通:来週のCLARITY Act交渉進捗・イラン和平の最終確認が次の材料
📋 今週の観測スタンス総括
それでもインデックス積立は今週も予定通り実行しました。「下がるときに多く買えている」という積立投資の本質はこういう局面にこそ機能します。AIコイン枠はFETの$0.20維持と来週のCLARITY Act交渉の進捗を確認してから判断します。今週は動かずに済みました。
🪞 正直な観測者より(2026年5月29日)
今週は本当に厳しかったです。PCEの数字を見たとき「これは動かない」と即判断しました。コアPCE3.3%、FRBターゲットの1.65倍。利下げは無理という結論は明確でした。
でも正直に言うと、この状況でFETが7日間+24.9%という動きをしているのが気になっています。BTCが約5%下落する中でFETが25%近く上昇した。「AIコインへの資金シフト」は本物になってきているのかもしれない。少なくとも今週1週間のデータはそう示唆しています。
来週はCLARITY Act倫理条項交渉の続き、そして6月17日FOMCに向けた市場の動きが焦点になります。$70,000を守れるかどうかを見ながら、今週末はゆっくり整理します。焦らず、煽られず。これだけは変わりません。
来週のCLARITY Act交渉・BTC $70,000の攻防はXで速報します。
フォローしてお待ちください。
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