2026年6月26日(金)、本日の観測ログです。
本日はBTCにとって今月最大の「通過点」です。2つの重大イベントが重なっています。ひとつは5月コアPCE(3.4%・前月比上昇)の発表——FRBの利下げ期待をさらに後退させる数字が出ました。もうひとつは$10.6Bの四半期オプション満期(本日5pm EDT)——オープンインタレストの80%が価格外で、$60,000のプットの壁(約$450M)が構造的サポートとして機能しています。BTCは$59,442〜$61,285のレンジで攻防中。Standard Charteredは「$59,000がサイクルボトム」と宣言しました。今日は結論を出す日ではなく、データを正直に記録する日です。
📊 まず全体の基準:ビットコイン(BTC)
今月安値$59,100(6月7日)にほぼ並ぶ水準まで下落しています。6月24日に$469Mという過去最大級の単日ETF流出が確認され、7日間平均が▼$300M/日という水準は「スポットETF開始以来で最も持続的な機関資金の引き上げ」とGlassnodeが指摘しています。
一方で構造的サポートも存在します。本日の四半期オプション満期において$60,000のプットの壁(約$450M相当)がサポートとして機能しており、Bitfinexアナリストは「$60,000は構造的なフロア」と表現しています。オプション満期後の方向性が今週末から来週の動きを決める可能性があります。
- 今回の満期規模:$10.6B(約1.5兆円)——四半期末としては巨額
- オープンインタレストの80%が「価格外」→ ほとんどのオプションが紙切れになって消える
- $60,000のプット(売る権利)が$450M相当存在→ 価格がここに引き寄せられる「ピン効果」
- 満期通過後はこの引力がなくなり、新たな方向性が生まれやすい
- 最大痛点(マックスペイン)は$74,000——現在価格から大幅に乖離
📈 コアPCE 5月3.4%——利下げ期待はどこへ
影響の連鎖:
- コアPCE上昇→FRBのタカ派姿勢維持が確定的に
- →実質金利の高止まり→非利子生産資産(BTC)への売り圧力
- →DXYの上昇(6月23日に200日MAを上抜け・101.37)→BTCの逆風
- →ETF流出の継続圧力
📰 本日の重要ニュース
Deribit・Bitfinexのデータによると本日の四半期満期はBTCオプション$10.5B・ETHオプション$1.75Bの計$12.25B超。オープンインタレストの80%が価格外(OTM)で消滅予定。$60,000のプットの壁($450M)が「構造的フロア」として機能。満期通過後の価格の方向性が来週を決める。
5月コアPCEは前年比3.4%と前月から加速。FRBが年末PCE予測を3.6%に上方修正していたが、その方向感に沿った数字。DXYは6月23日に200日MAを上抜け(101.37)、実質金利の高止まりとドル高がBTCへの二重の逆風になっている。
GrayscaleのBitcoin Mini Trust ETF(+$23.5M)のみが流入。7日間平均は▼$300M/日——「スポットETF開始以来で最も持続的な機関資金の引き上げ」(Glassnode)。16,000BTC以上がGBTCから過去90日で流出しており、「レガシーホルダーの清算」が主因との見方もある。
Standard CharteredのGeoff Kendrick(デジタル資産研究責任者)が「BTCの$59,000がサイクルボトム」と宣言し、長期強気目標を維持した。また同行はAaveに対して2030年目標$3,500という強気カバレッジを開始。機関の長期強気姿勢は継続している。
6月7日のBTC最安値$59,100時点と並ぶ恐怖水準。ただしDeribitのデータによるとファンディングレートは2週間ぶりの高水準に上昇しており、OI(オープンインタレスト)も回復中——「恐怖の中でレバレッジロングが積み上がっている」という逆張りのシグナルが出ている。
🎯 観測室のアクション条件チェック(本日時点)
□ ②ETF流入再開:6/24に▼$469M・7日平均▼$300M・継続流出中
□ ③CLARITY Act 60票確証:変化なし・秋本命
🤖 主要AIコイン 3銘柄の現状
$0.19サポートを下抜けて$0.17〜$0.18水準へ。BTC連動の下落でFET固有の悪材料は確認されていません。Coincubの分析では「2026年後半のFETは$0.45〜$0.95レンジのテストを目指す」とされており、現在の水準は長期で見れば極めて低い位置にあります。
CLARITY Act秋成立というカタリストに変化はなく、ASI:Chain・Agent Launchpadの開発も継続中です。今日の価格でFETを評価するのは適切ではありません。
$1.80台を下抜けて$1.55〜$1.65水準へ。Grayscale AIファンドへの22%組み入れという機関的評価は変わっていません。原油がさらに$69台に下落していることは、分散型GPU計算のエネルギーコスト観点でRENDERにとって長期的な追い風です。
$200という心理的節目に到達しています。GrayscaleのTAO ETF申請(8月SEC決定)という長期材料は変わっていません。$200を下抜ける場合、次のサポートは$180〜$185水準になります。ETF期待が残る中、この水準での押し目を長期視点で評価する投資家も存在します。
- FET・RENDER・TAO全銘柄がBTC連動の下落。AIコイン固有の崩壊はなし
- 各プロジェクトのファンダメンタル・長期カタリストに変化なし
- 本日の四半期オプション満期通過後のBTC方向性を最優先確認
- 共通:静観継続。BTC $60,000維持を確認してから次の評価へ
🪞 正直な観測者より(2026年6月26日)
コアPCEが3.4%と出ました。前月より悪い。正直、厳しい数字です。「利下げ期待の復活」という逆算シナリオは、また遠のきました。
でも、ひとつだけ整理しておきたいことがあります。今日のBTCの下落は「ETFが大量に売られ、インフレが高止まりし、金利が下がらない」という複合的なマクロ環境によるものです。BTCのプロトコル自体に何か問題が起きたわけではない。Standard Charteredが「$59,000がサイクルボトム」と言っているのも、「長期の構造は壊れていない」という判断からです。
今日は四半期オプション満期という大きな通過点です。満期を通過した後、市場がどちらに動くかを静かに確認します。焦る理由は何もありません。来週も同じスタンスで観測を続けます。
四半期オプション満期後のBTC動向・コアPCE反応はXで先出しします。
フォローしてお待ちください。
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