【Vol.65】コアPCE 3.4%・$10.6B四半期満期が重なる「最大の通過点」——BTC $60,000攻防を正直に整理する|AIトレンド観測室

2026年6月26日(金)、本日の観測ログです。

本日はBTCにとって今月最大の「通過点」です。2つの重大イベントが重なっています。ひとつは5月コアPCE(3.4%・前月比上昇)の発表——FRBの利下げ期待をさらに後退させる数字が出ました。もうひとつは$10.6Bの四半期オプション満期(本日5pm EDT)——オープンインタレストの80%が価格外で、$60,000のプットの壁(約$450M)が構造的サポートとして機能しています。BTCは$59,442〜$61,285のレンジで攻防中。Standard Charteredは「$59,000がサイクルボトム」と宣言しました。今日は結論を出す日ではなく、データを正直に記録する日です。

⚠️ 本日のハイライト
BTC $59,442〜$61,285・Fear&Greed 12〜23(Extreme Fear)・コアPCE 5月3.4%(前月3.3%から上昇)・$10.6B四半期オプション満期(本日)・ETF 6/24に▼$469M(過去最大級)・7日平均▼$300M/日・Standard Chartered「$59,000がサイクルボトム」・$60,000プットの壁$450M

📊 まず全体の基準:ビットコイン(BTC)

ビットコイン BTC
↓ $59,442〜$61,285・▼2〜4%・$60,000攻防継続
約$59,400〜$61,300水準
参考:2026年6月26日時点 / Yahoo Finance $59,442(▼2.35%)/ CoinDesk $61,285(▼1.72%・6/25 6:54am EDT)/ Fear&Greed 12〜23(Extreme Fear)/ 200週MA $62,358(上値抵抗に転化)/ 200日MA $65,192(下落継続)

今月安値$59,100(6月7日)にほぼ並ぶ水準まで下落しています。6月24日に$469Mという過去最大級の単日ETF流出が確認され、7日間平均が▼$300M/日という水準は「スポットETF開始以来で最も持続的な機関資金の引き上げ」とGlassnodeが指摘しています。

一方で構造的サポートも存在します。本日の四半期オプション満期において$60,000のプットの壁(約$450M相当)がサポートとして機能しており、Bitfinexアナリストは「$60,000は構造的なフロア」と表現しています。オプション満期後の方向性が今週末から来週の動きを決める可能性があります。

👁 本日の最重要確認ライン
$60,000のプットの壁を本日の四半期満期後も維持できるか。維持→週末の安定に期待。下抜け→$57,000〜$58,000が次の下値候補。コアPCE 3.4%の結果を受けてDXYの動向も追います。
📌「四半期オプション満期」とは何か(初心者向け)
オプションとは「将来の特定の価格でBTCを売買する権利」です。その権利が消滅する日(満期日)が本日6月26日です。

  • 今回の満期規模:$10.6B(約1.5兆円)——四半期末としては巨額
  • オープンインタレストの80%が「価格外」→ ほとんどのオプションが紙切れになって消える
  • $60,000のプット(売る権利)が$450M相当存在→ 価格がここに引き寄せられる「ピン効果」
  • 満期通過後はこの引力がなくなり、新たな方向性が生まれやすい
  • 最大痛点(マックスペイン)は$74,000——現在価格から大幅に乖離
満期日はボラティリティが高まりやすく、通過後の方向性が重要です。

📈 コアPCE 5月3.4%——利下げ期待はどこへ

⚠️ 5月コアPCE 3.4%——前月3.3%から上昇・FRBのタカ派姿勢を強化
本日発表の5月コアPCE(個人消費支出物価指数・食品エネルギー除く)は前年比3.4%と、前月の3.3%から上昇しました。FRBが利下げ判断に使う最重要指標が改めて高止まりを示したことで、「2026年内の利下げ」というシナリオはさらに遠のいています。

影響の連鎖:
  • コアPCE上昇→FRBのタカ派姿勢維持が確定的に
  • →実質金利の高止まり→非利子生産資産(BTC)への売り圧力
  • →DXYの上昇(6月23日に200日MAを上抜け・101.37)→BTCの逆風
  • →ETF流出の継続圧力
逆に言えば、今後のコアPCEが改善するシナリオ(原油安の寄与で7月以降に期待)が出てきた際に、この逆風が一気に追い風に転じる可能性があります。

📰 本日の重要ニュース

オプション
$10.6B四半期オプション満期——本日5pm EDT・80%がOTM・$60,000が構造的フロア
Deribit・Bitfinexのデータによると本日の四半期満期はBTCオプション$10.5B・ETHオプション$1.75Bの計$12.25B超。オープンインタレストの80%が価格外(OTM)で消滅予定。$60,000のプットの壁($450M)が「構造的フロア」として機能。満期通過後の価格の方向性が来週を決める。
インフレ
コアPCE 5月3.4%——前月3.3%から上昇・DXY 101.37・実質金利の高止まり
5月コアPCEは前年比3.4%と前月から加速。FRBが年末PCE予測を3.6%に上方修正していたが、その方向感に沿った数字。DXYは6月23日に200日MAを上抜け(101.37)、実質金利の高止まりとドル高がBTCへの二重の逆風になっている。
ETF
6/24に▼$469M——スポットETF開始以来で過去最大級の単日流出
GrayscaleのBitcoin Mini Trust ETF(+$23.5M)のみが流入。7日間平均は▼$300M/日——「スポットETF開始以来で最も持続的な機関資金の引き上げ」(Glassnode)。16,000BTC以上がGBTCから過去90日で流出しており、「レガシーホルダーの清算」が主因との見方もある。
機関
Standard Chartered「$59,000がサイクルボトム」——強気目標は変えず
Standard CharteredのGeoff Kendrick(デジタル資産研究責任者)が「BTCの$59,000がサイクルボトム」と宣言し、長期強気目標を維持した。また同行はAaveに対して2030年目標$3,500という強気カバレッジを開始。機関の長期強気姿勢は継続している。
センチメント
Fear&Greed指数12〜23(Extreme Fear)——6月7日の底と並ぶ水準
6月7日のBTC最安値$59,100時点と並ぶ恐怖水準。ただしDeribitのデータによるとファンディングレートは2週間ぶりの高水準に上昇しており、OI(オープンインタレスト)も回復中——「恐怖の中でレバレッジロングが積み上がっている」という逆張りのシグナルが出ている。

🎯 観測室のアクション条件チェック(本日時点)

□ ①BTC $65,000突破:$59,000〜$61,000台・大幅未達
□ ②ETF流入再開:6/24に▼$469M・7日平均▼$300M・継続流出中
□ ③CLARITY Act 60票確証:変化なし・秋本命
現在の判断:3条件すべて未達。今日のような局面でアクションを取る理由はありません。静観継続。本日の四半期オプション満期通過後の動きを最優先で確認します。

🤖 主要AIコイン 3銘柄の現状

Fetch.AI(ASI Alliance) FET
↓ $0.17〜$0.18水準・BTC連れ安継続
約$0.17〜$0.18水準
参考:2026年6月26日時点 / ATH $3.47(2024年3月)から▼約95%

$0.19サポートを下抜けて$0.17〜$0.18水準へ。BTC連動の下落でFET固有の悪材料は確認されていません。Coincubの分析では「2026年後半のFETは$0.45〜$0.95レンジのテストを目指す」とされており、現在の水準は長期で見れば極めて低い位置にあります。

CLARITY Act秋成立というカタリストに変化はなく、ASI:Chain・Agent Launchpadの開発も継続中です。今日の価格でFETを評価するのは適切ではありません。

👁 観測メモ
$0.17〜$0.18サポート確認。FET固有の問題なし。BTC底打ち後に$0.20回復シナリオを改めて評価します。
Render Network RENDER
↓ $1.55〜$1.65水準・BTC連れ安・$1.60サポートを確認
約$1.55〜$1.65水準
参考:2026年6月26日時点 / Grayscale AIファンド22%組み入れ継続

$1.80台を下抜けて$1.55〜$1.65水準へ。Grayscale AIファンドへの22%組み入れという機関的評価は変わっていません。原油がさらに$69台に下落していることは、分散型GPU計算のエネルギーコスト観点でRENDERにとって長期的な追い風です。

👁 観測メモ
$1.60サポート確認。RENDER固有の問題なし。BTC底打ち後に$1.95突破シナリオを改めて評価します。
Bittensor TAO
↓ $200〜$210水準・$200心理サポートが焦点
約$200〜$210水準
参考:2026年6月26日時点 / ETF申請SEC決定:2026年8月予定

$200という心理的節目に到達しています。GrayscaleのTAO ETF申請(8月SEC決定)という長期材料は変わっていません。$200を下抜ける場合、次のサポートは$180〜$185水準になります。ETF期待が残る中、この水準での押し目を長期視点で評価する投資家も存在します。

👁 観測メモ
$200サポートの維持確認が最重要。ETF申請SEC決定(8月)という材料は継続。BTC底打ち後に改めて評価します。
⚠️ 本日のAIコイン総括
  • FET・RENDER・TAO全銘柄がBTC連動の下落。AIコイン固有の崩壊はなし
  • 各プロジェクトのファンダメンタル・長期カタリストに変化なし
  • 本日の四半期オプション満期通過後のBTC方向性を最優先確認
  • 共通:静観継続。BTC $60,000維持を確認してから次の評価へ

🪞 正直な観測者より(2026年6月26日)

あきらの観測日記

コアPCEが3.4%と出ました。前月より悪い。正直、厳しい数字です。「利下げ期待の復活」という逆算シナリオは、また遠のきました。

でも、ひとつだけ整理しておきたいことがあります。今日のBTCの下落は「ETFが大量に売られ、インフレが高止まりし、金利が下がらない」という複合的なマクロ環境によるものです。BTCのプロトコル自体に何か問題が起きたわけではない。Standard Charteredが「$59,000がサイクルボトム」と言っているのも、「長期の構造は壊れていない」という判断からです。

今日は四半期オプション満期という大きな通過点です。満期を通過した後、市場がどちらに動くかを静かに確認します。焦る理由は何もありません。来週も同じスタンスで観測を続けます。

𝕏
@ai_coin_report

四半期オプション満期後のBTC動向・コアPCE反応はXで先出しします。
フォローしてお待ちください。

フォローする →
次回予告 — Vol.66
四半期満期通過後のBTC方向性・週末の$60,000維持確認・来週の観測テーマ整理
今日の満期通過後、市場がどちらに向かったかを正直に報告します。$60,000の維持か下抜けかが今週末最大の焦点です。
【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。記載の価格・データは執筆時点のものであり、現在の価格とは異なる場合があります。暗号資産への投資にはリスクが伴い、元本は保証されません。投資判断はご自身の責任において行ってください。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です